京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 心理学科 特別講義

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 心理学科「行動科学概論」にて、「ファッションと心 〜 ファッション分野での心理学の可能性」と題した特別講義を実施しました。

公認心理師目指す学生と、心理学を活かしてビジネスの道へ進む学生に向けて、公認心理師とビジネスを両立しているロールモデルとして、ファッション分野で心理学をどのように活用しているか、お話ししました。

当日のカリキュラムなど

対象者

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 心理学科「行動科学概論」履修の大学1年〜2年の生徒 約100名

所要時間

60分

場所

ZOOMによるオンライン配信(欠席者にはアーカイブ配信)

カリキュラム
  • 現在の仕事に至るまでのキャリアの変遷
  • ビジネスと公認心理師
  • 家庭環境とファッション 〜Aさんの事例
  • ”呪い”からの脱出と行動の変化

担当講師

久野 梨沙

公認心理師/パーソナルスタイリスト
株式会社フォースタイル 代表取締役
一般社団法人日本服装心理学協会 代表理事

服装心理学に基づくスタイリングの第一人者。大学で認知心理学を研究した後、大手アパレルメーカーでの商品企画職を経て個人向けスタイリストに。服装改善によるモチベーションUPを活用した研修や、服装を用いたイメージコントロールに定評がある。著書に「最高にしっくり似合う服選び」(学研プラス刊)など。

ご参加者様の感想

はじめ、ファッションと心理学の組み合わせってどういうこと?と疑問に思っていました。どういう服を着たら相手に好印象を与えるよみたいなことなのかな?などと想像していましたが、全く違いました。久野さんの好きなファッションを切り口にして、心の深い部分のカウンセリングを行うという手法は今までありそうでなかったので、着眼点すごいなあ!とびっくりしました。これからはお茶しに行く感覚でカウンセリングが日本にも広まればなあと思います。

カウンセリングを受けることに抵抗のある日本人に対して、ファッション以外にも心理学×○○といった感じで心理支援をすることも可能なのかなと考えた。心理学×食や、心理学×住まいなど。心理学×住まいに関しては、リフォームの相談として家族カウンセリングをするなど、久野さんのような心理支援の方法の応用の幅について考えた。しかしこれらは、心理学の知識と〇〇の部分の知識が必要であり、一人で行うには2つの専門性が必要であるので凄い勉強量が必要だと思う。なので2つの専門性を掛け合わせた久野さんは凄いと思った。

自分は今まで、心理を学んでいるなら、将来は心理に関連した職業に就くのが当たり前であると思っていました。そうでなければ、大学で専攻して学んだ意味がないと思っていました。ですが、今回久野さんのお話を聞いて、心理を学んでいるからといって心理に特化した職業に就かなくてもいいんだという考え方が生まれました。久野さんのお話では、ファッション×心理カウンセリングを掛け合わせて仕事を行っているということをお聞きして、とても新しい形であるとともに、とても素晴らしい仕事であると思いました。
久野さんはファッションが好きということで、ファッションアドバイスと心理を掛け合わせて事業を行っておられましたが、自分に当てはめてみると、自分は化粧や企画に興味を持っていたので、それと今習っている心理を掛け合わせることで、自分が学びたいことや自分がしたい仕事を同時に行うことができるということに気がつきました。今までの自分ではそういった発想がないまま、固定概念に囚われていたと思います。ですが、久野さんのお話を聞いて、色々な働き方があって、色々な考え方があってもいいんだということに気づけました。とても貴重なお話をしてくださりありがとうございました。

私の通っていた高校でも、スクールカウンセリングがあったが、カウンセリングに通っている生徒を精神病だと決めつける生徒が多く、カウンセリングに抵抗のある生徒が多いイメージがあった。しかし、久野さんのパーソナルスタイリングと心理カウンセリングを組み合わせたものなら、精神的なカウンセリングを受けることに抵抗のある人でも気軽に通えて、とても良いと感じた。また、久野さんのカウンセリング方法は、日本人の性質にとても合っているカウンセリング方法だと感じた。今後、産業だけでなく、様々な分野でこのようなカウンセリング方法が増えれば、日本でもカウンセリングが主流になるのではないかと感じた。今までとは異なるところに視点を向け、新しいカウンセリング方法を生み出した久野さんは、本当に凄いと感じた。素晴らしい講義をして下さった久野さんに感謝を伝えたい。

日本ではカウンセリングを受ける事自体をネガティブに捉えている人が多く、そのことに疑問を持った久野さんは、ファッションとカウンセリングをくっつけ、ファッションのアドバイスを受けているが、実はカウンセリングを受けているという、新たなカウンセリングスタイルを生み出したことはとてもすごいなと思った。そして、メリットとして、病識がない人にもファッションアドバイスとしてだと受け入れてもらえることで、カウンセリングを受けてもらいやすくなるということがわかった。「服が心を表し、服が心を変える」という言葉を、一人でも多くの人が知ることによって、楽しみながらカウンセリングを受ける機会が増えると思った。
久野さんが1番最後に仰っていた、頼れる依存先をいろんなところに作る事がとても大切という話を聞き、私もそれにとても共感しました。決して甘えとかではなく、生きていく上でのとても大切な事だと思った。家族だけではなく、周りの先輩や、大人の方達を頼り生きていきたいと思った。

「服が心を表し、服が心を変える」この言葉を聞いた時、ハッとした。確かにこういう服を着ると気分が上がり、こういう服を着ると気が引き締まるということが日ごろからあるように感じる。
ファッションを切り口にカウンセリングをするというのは、今まで授業でも聞いたことがなかったので目から鱗な発想だった。あまり私の中ではファッションとカウンセリングが結び付かなかったが、今回の授業で更にこの分野が発展していけば、普通では見つけることのできない問題を見つけることができるようになるのではないかと思った。

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この記事の執筆者

久野梨沙 久野梨沙 スタイリスト・公認心理師

(株)フォースタイル代表取締役、(社)日本服装心理学協会代表理事、公認心理師。
服装心理学に基づくパーソナルスタイリングの第一人者。アパレルブランドの企画職を経て独立。経営者や文化人などのスタイリングの他、身だしなみ研修、心理学を活用した接客研修、従業員のメンタルヘルス支援などにも尽力している。